小学校に最初仕事で入った時、自分は新しい人間なのに周りの人間(教師達)は、自分に細かいことを何も教えてくれないでい た。例えば、お茶はどこで飲んでもいいとか、お茶代はどういう風に徴収しているとか、自分のカップを持ってきていいのか否か、ロッカーはどこどこにあるか ら使ってね、とか。。何も教えてくれなかった。普通、どんな職場でも新人に対しては、そういった生活上の細かいことを誰かが教えてくれるもんだ。職場の 大小は問わない。ところが、この職場は新人に何も教えない。
驚いた。何、これ?と。しょうがないから、他の人の様子を盗み 盗みしながら、だんだん慣れていったけど。でも、自分のロッカーがあることなんて、1年経って初めて知った。
なぜこ うなったか?
そこにいる間に、徐々にわかってきました。
あれは、役人仕事特有の、“連絡事項は全て文書でまわす”という悪癖 から来ている、と。何でもかんでも文書にするんですよ。ちょっとしたメモや口頭で済むことも、全部文書にする。最初、確かにいろいろ文書をもらったけど、 内容は自分には関係ないことや、よく要領を得ないことばかりだったので、熟読はしていません。で、1年経ってみてよぉーく見てみると、新しいロッカーの位 置とか書いてある。それ、最初にひとこと言ってよ。“ロッカーの位置、ここに書いてあるからね”とか。びっくりした。誰も言ってくれないんだから。
よ く言うでしょ。役人が“~~に通達した”って。あの“通達した”ってのは、全ての役所に(ただ)文書を送った、という意味であって、受け取った側がその通 達文を熟読して了解した、という意味ではないんですよ。そこに落とし穴がある。受け取る側は、あまりにも膨大な文書の量なんで、全てが全て、熟読している 暇はない。だから、重要な情報の了解が成されてなかったり、するんです。(この前、どっかの小学校で実習で育てた小さいジャガイモを子どもが食べて、食中 毒起こした事件があった。あれは典型的な事案で、そういうことがあると通達はあったけど、教師の間で情報の共有が成されてなかったから起こった事件。)
文書を作るのだって大変なんだから。そんなことしてる暇があったら、ちゃんと子どもと向き合う時間をもっと作ったら?と思う。