ドラッカーが語る社会はつまるところ、“いかに個人個人の人を生かして働いてもらうか。”と社会が全ての個人に対して期待を示している社会だと思った。そこに個人が自己実現とやりがいを見出す組織、ひいてはそれを受け入れる社会がある、と。
でも今の日本の社会では、雇い主が“いかに人を(こき)使うか。”と、人を資源でなくただのコストとしか考えていない、そういう社会でしかない。(ごく稀ではあるけれど、例外があることも知ってます。)確かに、会社の損益計算書の中では、雇用者は“給料賃金”と“福利厚生費”の中にしか現れない『費用』だ。でも、その力量が無ければ利益は生まれない。人の“費用”と消耗品他の“費用”の違いは、前者は周りの環境(組織)と本人の努力によって1の能力が100にも1000にも100万にも成り得るけど、後者は1の能力は1でしかないということ。そこが、人が人たる所以でしょう。
例えば、非正規雇用である今のパート、アルバイト社員の給料って時給800円前後がほとんど。(愛知での話。)中には最低賃金ぎりぎりの時給もある。時給800円の意味するところは、1日8時間働いて6,400円/日。これをフルタイムで一ヶ月働いても 140,800円にしかならない。(6,400円 x 22日) 今の時代、140,800円で家賃払って食費、税金、国民年金、国民健康保険料払って光熱費と通信費払ったら、何も残りません。下手したら赤字。某U社の安い服も靴も買えない。つまりこの金額って、ただ生きるだけでこれだけかかる、最低生活費の域だということ。つまりつまり、雇用主側は、雇用者にその仕事で飯喰ってもらおうなんて全く想定していないことを意味する。そういう仕事に就くのは、シングルマザーとかそれで食べていかなければならない人も大勢いることを知っているにも関わらず。それって、想定ずれてるでしょ。しかも、その仕事がずーーーっと長くあればいいけど、途中でぱたんと切られる可能性もある。彼等は不安定な身分。(切られても、再生する道がきちんとある社会ならいざ知らず。。)
こういう身分である以上、その組織に対しては疑心暗鬼があるだけで、忠誠心なんて全く育つはずがなく、仕事がんばろう!などと思うはずがない。ただドライに言われた仕事をするだけに留まる。雇用主のほうも、その人をただのパート(アルバイト)としか見ず、彼等の能力を見下すだけ見下して、ただ言うことをそのままやってもらう(または、マニュアルどおりに動いてもらう)ロボットとしか見ていない。どうせ専業主婦の小遣い稼ぎだし、だから時給800円で十分だ、という意識しか持てない。社会全体が変化して、雇用者側の事情が変化しているにも関わらず、“パート・アルバイトは専業主婦の小遣い稼ぎ程度のものでしかない”という意識は雇うほうも、実は雇われるほうも変わっていない。
ここまではメディアでも散々言われている、今の日本社会の実情&意識であり、私の実感でもある。
私は、これは大きな社会悪だと思ってる。今、人以上に仕事をしても普通に食べられない人が多すぎる。(貧困て言葉、嫌いだから使いたくないけど。) その根底にあるのは、本当はきちんと正社員と同等の給料を支払うだけの企業側の能力があるのに、世間の一般的な意識(偏見とも言う)が上で言ってるようなことだから、給料をまともな水準に上げようなどとは、全く思っていないことがある。それは世間常識からはずれることだから。また、安上がりで体のいい労働力だから、というのもある。[中小企業や儲かってない企業がパート&アルバイトにまともな賃金・・・最低賃金時給1,000円・・・払ってたらつぶれる、とまことしやかに言われているけれど、イギリスでは正社員も非正規社員も同一労働同一賃金を問題なくやっている。(ここ見て→ダイヤモンドオンライン:正社員と非正規社員の差別がなくなるとなにがどう変わるのか)イギリスだって日本と同様、国際競争力に晒されている国でしょう。日本と同様先進国でもある。そこができて、日本ができない理由がどこにあるのか?]
人の奥に何十年と染み付いている意識を変えるのは、かなり難しい。何十年~数百年かかる場合もある。私1人でなんとかなる問題じゃないとも思う。
けど。。
なんとかならないかなぁ、と思う。
雇用主・・・人には必ず強みがあるんだから、そこを生かして働いてもらおう!個々にまともな水準の対価を保証するのは当たり前!
雇用者・・・私の強みを生かしてくれるところで働こう!仕事で生きがいを得られる場所で!
と、全ての人がそう思う社会にならないかなぁ、と思う。
人を人として扱い、自己実現してもらう社会。
だって、今の日本社会は本当にもったいないことしてると思うもの。
能力があるにも関わらずその真意を問わず、ただ履歴書の年齢だけ見て却下するとか、能力があるにも関わらず、社会がうまく使えずに(雇用できずに)働くこともできずに野放しされている人がたくさんいる。(働きたいのに無職でいる人達。) 私、そういう人をかき集めて何かしたい!と、心から思うもの。
年齢に関わらず、その人の能力だけを見据えて仕事をしてもらう場所。
そういう場所を作りたいんだよ。。
子どもの将来を見据え、英語・自然環境、社会を学んでもらう場所を作りたいのもあるんだけど。この2つがどこかで繋がらないかなぁ~と、ずーーーーーーっと考えてるんだけど。。
救いはドラッカーのこの一言。
『どんなに小さな事業でも、始めると社会が変わる。』
神頼みしかないか。。
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