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2/02/2014

現代文明を否定しても、ですよ

その1.
この前、深夜のテレビを観てたら、マツコの番組にある女性が出てきた。その女性は昭和レトロが大好きで、大好きだけじゃなくて、昭和の昔の時代にあったものしか身につけないし、それでしか生活していない、と。例えば洋服とか髪型とかモダンガールって言われていた頃の姿だし、冷蔵庫も氷を入れて使うものだったり、電話も昔の黒電話。エレベーターも昭和初期になかったと思ってたらしく、つい最近まで使ってなかったんですって。(よく調べたら当時もうあったから最近エレベーターに乗り始めたとか言ってたけど。。(+_+))かなり徹底した昭和レトロ生活者。。

最後に司会者が「その情報はどこから仕入れるの?」と聞いたところ、その女性曰く「パソコンで。。」。。

え。
それって??
(+_+)

現代に生きる人たちは、いくら現代文明を否定したくても、必ず何か1つは現代文明のお世話にならなければ生きられないんです。

その2.
思い出したのが、アーミッシュのマーケット。
アメリカのオハイオに住んでいた頃、現代文明を否定するアーミッシュの人たちが住む場所に行ったことがある。電気も車も否定してるから移動手段は馬車だし、洋服だってみんな質素な統一した服だし、という具合。その場所に近づくと噂に聞いていたバギー(馬車)に乗ったアーミッシュの人が見えてきたのにはわくわくした。(笑)

ところがキルトを売ってるマーケットに行くと、なんと“クレジットカード”が使えるってサインがっ。あらま。(+_+)

いくらその地域で文明を否定する生活をしていても、現代文明の中に生きる限り、そこから逃れられないものなんですよね。

その3.
最近、地元のあるスーパーが別の地域にオーガニックな品揃えのスーパーをオープンさせた。知り合いが覗いてみたらしいけど、その人によると、感動したことがある、と。シュタイナーが提唱したバイオダイナミック農法で作られたワインを、わざわざ穴を掘ったセラーを作って保存してる、と。文明の利器である冷蔵庫を使わずにね。文明の利器を使わずに作ったワインだもの、利器は使わず保存しなきゃねってことでしょう。ま、商売人としての思惑も多々入っているとは思うけど。

でも私はそれ聞いても感動しなかった。いろいろ考えちゃったんで。
確かにそのワインは文明の利器に頼ることなく、宇宙の力や月の力や自然や人の手によって丁寧に作られたワインかもしれないけど、それを何万キロ何十万キロと離れた土地に持ってきたこと自体、もう自然なことじゃないよな、と。(+_+) 

まさかそれを手漕ぎの船で数百日かけて日本に持ってきたわけではないだろうし、もしそれをしたとしても、日本に到着したら文明の利器を使って船から下ろされ、文明の利器である通関のコンベヤーに載せられて通関処理をさせられる。全て通関通っても、そこから店に並べられるには文明の利器であるトラックに載せなければ店には到着できない。

つまるところ、どんなに現代文明を否定しようと、現代社会の中では文明の利器を使わなければ消費者に売ることもできないんだ。感動できないなー。。

その4. シュタイナーとドラッカー
この前、シュタイナーのファンのような人の講座に行ってみた。そこでよぉーくわかったのは、シュタイナーの考えはとてもいいけれど、残念なのは、シュタイナーはドイツの人でしかもこの世からいなくなって久しい人なんだ、ということ。

シュタイナーは現代を生きていないから現代のことは彼の思想の中に盛込まれていない。ということは、もう彼の思想は時代についていけない、ということ。しかも日本人ではないから、日本人が彼の思想をそのまま使おうとするにも無理がある。(実際、日本の自然農法の人はバイオダイナミック農法をそのまんま使おうとはしません。)

その方はシュタイナー教育を広めようと活動されてる方だった。シュタイナー教育、子どもの可能性を見つめたり伸ばしたりする点でいいと思う。が、これにはまずいところがある。インターネットの時代に生きる子ども達に、そういうものを使うな、シュタイナー教育で教えること以外のことを知るな、としているらしい。コンピュータも使っちゃいけないなんて、将来大人になってシュタイナー教育から外れた時にどうすんの?と思わずにはいられない。彼らはとても狭い世界に子どもを閉じ込めようとしている。

本来、シュタイナーはそんなつもりはなかったと思うんだ。宇宙を観ていたし、自然科学のこともきちんと教えようとしていた。まずいのは、彼の死後シュタイナー教育を解釈してきた人たちがシュタイナーのしたようにしなきゃいけない、と思い込んだことだと思う。だからそんなことになっちゃったんだ。

時代遅れな教育とは思わないけれど、基本になる思想はしっかり保持しつつ時代の流れも読み、もっと柔軟に機転を利かさないと子どもの可能性をつぶすことになりかねない、と思う。

次に思い及んだのは、ドラッカー氏。
彼の思想もとてもいいと思ってる。
人間らしいことを提唱していて、ビジネス界でもとても参考になると思う。
けど、私が一番残念なのは、ドラッカー氏は原発を肯定してること。
もし彼がもうちょっと生きて、福島の様子を観ていたら、きっと自分が言った言葉は間違いだったと訂正するだろうと思うから。。

☆☆☆
昔の人の生活様式も思想も、今は時代が変わっているのだから、応用できるところは個々にチョイスして発展させていかないといけないのであって、それらを全て昔のままで使うには無理がある。こんなことが最近の私の周りの出来事ではっきり見えてきた。

自分の中では結構画期的な出来事でしたので。