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3/05/2010

+ えいご(言語)は単語だけではない

日本の文科省が小学校に本格的に導入しようとしている“英語活動”の授業。これが知れ渡っているから、前にも触れたけど、出版界では商売心がむくむく渦巻いて、『今から英語をしっかりとやりましょう!』のフレーズとともに、『小学校の英単語』なる出版物が出だしてる。

違う。
全然違う。
英単語だけやって何ぼになると思う?
入試に役立つだけだ、あれは。
英語を運用する(英語を使って世界の人相手にビジネスでも学会でも友人関係でも対等に口頭もしくは文面で議論もしくは話をすること)意味では、ほとんど役に立ちません! Period.

その1.日本人が持つ“英単語至上主義”でだめになった英語運用力
60近くになるの友人の英語のレッスンに付き合ってます。
この前、その人のアメリカの友人がアメリカの雑誌に載って、その雑誌の記事が勉強になるからということで持ってきてもらいました。一緒に声に出して読むんだけど、もちろんすらすら文章は読めないし、一旦読んだ文章も読んだ直後に“何が書いてあったかわかった?”と聞くと、“ん?わからない。ちょっと待って。”と、また文章の単語をじっくりさぐりつつ、文章の構成がどうなっているか考えて・・・というやり方で読もうとする。

これ、いけませんね。
一文一文、さーっと流して読んで、それで大方の意味がわかるようにならないと。もちろん知らない単語だっていっぱい出てきますよ。でも、重要な単語は何度も何度も出てくるから、そこから『推測』する読み方がその人の英語運用力を高くさせます。それをさせない日本人の単語至上主義の学習法は、英語の習得の際、悪となると思います。単語知ってたって、それを編んでいく力がなくちゃ英語を使えない。

余談ですが、その記事のバックグラウンドにある知識を知ってるのと知らないのでは、記事の理解に大きな差が出てきます。これは通訳・翻訳する場合も同じ。実は、その記事には"grass roots politics"とか、"bio fuel"とか"sustainable agriculture"とか、今旬の言葉がたくさん載ってるんだけど、友人はそういう言葉を日本語でさえ知らなかった。(こういう言葉、普通に新聞やニュース読んでればよく見聞きする言葉なんだけど。。)そういう知識がないと、何が書いてあるのかわからない。辞書で調べても日本語の言葉の意味を知らないんだから、そこから調べなおさないと理解までいかない。やっぱり言葉の習得って、広い視野に立った知識をたくさん取り入れていくのも大事でしょう。(これは子どもに対する英語習得法にも言えると思う。)

もう一つ余談。文法について言うと、文法は子どもには教えるべからず。子どもは文法を感覚で理解する力が必ずあるはず。文法は、パズルのような長~い文 章(文語)を解読する時と学者が言葉を研究する時に必要なだけ。それ以外は、小難しい言葉の要素(例えば“一人称”とか“関係代名詞”とか)を小難しい言葉で教えるべからず。その小難しい言葉が理解できないから英語嫌いが始 まるんだ。


その2.知らない単語を推測する力
アメリカにいて、私は童顔なのでその頃子どもにみられていたフシがあるんですが、たまに自分のことを“キロー”と呼ばれたことがあります。言われるたび、『その“キロー”って本当の意味は何?』とは思っていましたが、当時は単語のスペルもわからなかったし、調べようがなかった。(今思いついて調べてみたら、"kiddo"という言葉でした。子どもに対してかける『ねえ、きみ。』とかそういった投げかけの言葉です。) でも、その言葉を知らなくても、その言葉がどうやら誰か子どもに話しかけるときに投げかける言葉であることは状況からしてわかったので、特に辞書で調べなくてもよかった。他にも、状況からして単語を知らなくても理解できたことはたくさんある。ああ、これってこんな言い方で言うんだ、とわかったり。

これで、言葉ってそれが話される環境が大事だといえると思います。子どもはその瞬間の状況を1つ1つ経験していき、言葉を習得している。実際のモノを見たり、状況に合うことだったり。。 そこには、いつも子どもの観察力と推察力が超高濃度に高速で働いているのだと思います。(大人になると、この力が弱くなると思いますが、、)

言葉を推測する力は、後になって英語を運用する力に必ず反映してくると思う。これは大事でしょう。

えいごは、単語だけじゃありません!

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