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2/12/2013

聡い母の契約書 (about a mother's iPhone contract with her 13-year old boy)

ちょっと前にTVの番組で紹介されたことらしいですが、アメリカでとても話題になっていたらしいですね。クリスマスプレゼントにiPhoneを13歳の子どもに渡す際に交わした母親の契約書についてです。(ちなみに、元ブログは英語ですがここになります。)

聡い母だと感動しました。
内容を少し紹介しつつ、感想も書いていこうと思います。

まず彼女がその契約書の序文に書いているのは、『iPhoneという贈り物を受け取るにはルールも制約もある。』(註:これはふつうの母も言いますね。)『でもわかって欲しいのは、母はあなたを調和のとれた健全な若者に育て上げる義務がある。社会の中で上手にテクノロジーと付き合いそれに支配されることがないように。』と。そして、『この契約を守れなくなった時、iPhoneの所有権が剥奪されます。・・・中略・・・あなたのことを死ぬほど愛しています。これからのメール等のやり取りが楽しみ。』ということで、18か条が始まります。

 1〜4あたりは、この電話の本当の所有者は母で息子には貸すことになることとか、パスワードは母が掌握していること、7:30pmにはiPhoneは両親に返しておくことなど、ふつうの母が言うような制約が書いてあります。4番には、『固定電話(最初に出るのは友達ではなく両親が出るかもしれない電話)ではかけないような用件で友達にiPhoneで電話をしないこと。』と常識的な行動を諭してます。

目を引き始めるのは5の『学校にiPhoneは持っていけません。学校では友人と会話しなさい。』というあたり。11番でも、人と話している時や公の場ではiPhoneのスィッチを切りなさい、と言って人と会話することは大事なことなのだ、ということを諭しています。

また、これは大事だなぁと思うのは、7番。
『このテクノロジーを、うそをついたり人を馬鹿にしたりだましたりすることに使わないこと。 ほかの人を傷つける会話に自分が関わらないこと。まずあなたは良き友人であること。決して(掲示板等の)炎上に関わらないこと。』

こういうことは、インターネットというものをよく知っている母でないと言えません。日本でもこういうことを子どもに諭してくれる母が出てこないかしら。。

12番ではサイバースペースの危うさ&恐ろしさを説いています。
 『自分や他人のプライベートな写真をもらったりあげたりないこと。後の人生を危険に曝すことになるかもしれないから。サイバースペースは広大で強大な影響力のある場所。一度悪評が出てしまったら、それを消すことは非常に難しくなる場所なのよ。』
これは…。すごいです。(笑)子どもを予測できる危険の中に身を曝させるなんてとんでもない!とよくわかってらっしゃる、このお母さん。。

これだけだと、このお母さんは息子に”あれやっちゃだめ、これやっちゃだめ”と言ってるだけに見えますが、 そういう通り一遍の契約じゃないところがすばらしいんです。
例えば14番では、『時にはiPhone無しの時間も持ちなさい。iPhoneが無くても生きていけるようになって。これは生き物でもあなたの分身でもないんだから。』と。iPhone依存症にはなってくれるな、と。

あと、15番では、今やサーバースペースには同年齢の子ども達が聞かないような音楽も膨大にそろっているんだから、視野を広げなさい。って。 (原文の言い回しが詩的なんですよ。うまく訳せないけど。。(^^;))

17番はiPhoneの使い方というより、生き方を示してる感じがする。
『あなたの周りの現実の世界で何が起こっているのか、目を配っていて欲しい。窓の外を観て、鳥のさえずりを聞きなさい。散歩して、知らない人とおしゃべりするのもいいわ。現実世界を楽しんで。グーグルの世界じゃなくて。』

で、最後の18番には、この契約が守れなかったらiPhoneを取り上げる、と。(笑)でも、『その後で話し合ってまた始めましょう。母も一緒にこのレッスンを学んでいる最中だから』って。母、すごいわ、これ。。

そして最後には、この契約の意義を『これは人生にも関わることなのよ。』と諭し、『機械に操られるのではなく、自分を信じて大きく成長して欲しい。』ということを言ってます。

まず母の大きな愛があって、息子にiPhoneやサイバースペースに操られないようになって欲しい、という思いがすごくあるのを感じます。機械に操られるのではなく、機械を使って一周りも二周りも大きい人間になって欲しいのだと。お母さん、素敵な人だなぁ。