経済系の雑誌で某P誌の新聞広告を見たんだけど、結局言ってることはいかに年収を多くするか、その術を教える、みたいなそういうことらしい。年収1200万と400万を比較して”グズ”とか”貧乏”とかそんな言葉を使って。
市場至上主義。今、行き過ぎた資本主義が火種となってアメリカでデモの拡大が起こってる。私思うんだけど。アメリカには古い伝統がない。せいぜい300年弱の若い国には王族も貴族も皇室だってない。人間て、社会には権威が欲しくなるんじゃないかと思うんですよ。誰が偉くて誰がそれより下なのか。そういうものが欲しくなる。でも、若いアメリカには元々そういうものがない。てことで、その権威のよりどころとなるものがいかに金を持つかのアメリカンドリームだったんじゃないかと。誰かがより多く稼いで(より多く資産を持って)力(権威)を持ち、誰かが貧乏になって負け犬となる。でもそういうものが行き過ぎた場合、それを押さえようとする社会の抑制ファクターがアメリカではうまく機能していないんじゃないか、と思うんです。倫理観がなさすぎる。普通、その倫理は宗教が教えてきたはずだけど。キリスト教で成り立っていたはずの社会は、今やその機能がかなり弱くなってるのかも。金持ちが力を持ったのは、宗教の力が弱くなって”金&資産財産”が唯一の権威の象徴、権威の拠り所であることと関係してるんじゃないかと思うのだ。他の古い国と違ってうまくいけば貧乏人でも権威?を手に入れる事ができた。そこがアメリカのいい所だったはずだったけど、古い伝統のある絶対的な権威がないからこそ、行き過ぎた。
社会の抑制ファクター…。例えば日本で言うと『成金』とか『業突く張り』という世間の言葉だとか、昔は儲けすぎると天罰が当たると、金持ちは神社等へ寄進したり近所で火事があったら蔵を解放したり。。つまり、昔から社会の機能として、誰かが冨を独り占めしすぎて社会が疲弊することは社会が壊れることだから、そういうことがないような機能が備わっていたんじゃないか、と思うんです。
話を元に戻すと、今アメリカで起こってるデモは誰かがあまりにも冨を独り占めしすぎて社会が疲弊している姿なんですよ。そんな社会がいい社会なはずがない。行き過ぎたCapitalismが人々を不幸にしている。でも某誌が推奨しているのは、その行き過ぎた資本主義、みんな金持ちになりましょう!冨を独り占めしましょう!という馬鹿げた資本主義を推奨してるのと同じではないか、ってことなんですけど。
それはもう古いよ。
早くみんながそれに気づかないとだめでしょ。
社会が壊れる。
(もう、壊れかかってるか。。)