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5/14/2012

10万年の覚悟。

原発のゴミの話です。
フィンランドが世界で初めて核のゴミを葬る最終処分場(オンコロ…隠し場所…と呼ばれる)を掘っている、と。核のゴミは世界中で日々増えてるんだから、世界中で今正に最終処分場が増えていて当然と思うのに、なんでフィンランドが世界初なの?と思うでしょ。よそじゃやってないの??って。

やってないです。この前ドイツの原発が廃炉になった町の事情もTVでやってたけど、廃炉になっても放射能まみれの炉は動かせないし、除染も進まない。しかもよその原発の核のゴミが集まり始めちゃうし。。いい場所でとても素敵な宿もあるのに、それじゃあ誰も遊びに来たいって思わなくて、宿はものすごい危機を感じてる。原発は廃炉になったのに。

そう。誰も核のゴミを引き受けたくない。原発をやり始めた国の政府でさえ、その責任を一気に引き受ける気がない。中間貯蔵所を決めるのでさえ大変なことになるのに、最終処分場となると決められない。核のゴミを増やし続ける工場を造るのには余念がないけどね。その構造は多分フィンランドを除いてどの国でも同じで、核のゴミが無害になる10万年の覚悟がフィンランドを除いてどこの国もない。だから、最終処分場をどこにするか決まらない。ということで、最終処分場の穴を掘り始めたフィンランドが世界初となった、と。

フィンランドには覚悟があるんです。10万年の覚悟が。
フィンランドの電力会社の本社は原発がある場所にあります。すごいですよ。その覚悟は尋常じゃない。原発関係の施設を自分達がいるところから遠く離れた場所に丸投げして放射能汚染の責任を一手に背負おうとしないどっかの国と全然違うじゃん!と思うし。そしてその最終処分場は、岩盤が比較的安定しているとみたので、穴を掘り始めた。でも、その穴、本当に念入りに調べていますよ。ものすごい念の入れよう。核のゴミは鋼鉄と銅の容器に入れて地下500mに埋めるんだけど、埋めてもなお熱を発するんだそうです。で、そこの岩盤に何か起こらないか、何十年後だけじゃなくて何百年後でもなくて、10万年後を想像しながら念入りに今調査してる。将来何かあったら大変だから、と。でも何百年後に岩盤がどうなるかもわからないのに、10万年後がどうなるのか皆目わからない。それでも将来の人たちに対して被害が最少限になるように頑張っているフィンランドの人たち。真摯な姿勢を見てしまいました。そして、それは本当にものすごいプロジェクトだなぁと思ってしまった。私たちには10万年の責任が、ものすごい重責があるんだと。。

今、原発を再稼働しなけりゃ日本がどうかなってしまうと焦ってる政府があるけど、この10万年の責任を感じてる人間が原子力ムラの面々の中にいるんだろうか。40年前ぐらいだと思うけど、おぼろげながら覚えているのは、高度成長で日本は公害による汚染がひどくなって、国がものすごい厳しい規制をかけた時があったんですよ。自動車の排ガスにも厳しい規制があり、様々な産業の工場にも廃液や排水の規制がかけられた。その結果どうなったか知ってます? 光化学スモッグで苦しんでた四日市なんかの空はきれいになり、自動車から出てくる排ガスも随分きれいになった。昔のような臭くて汚い川もどんどんきれいになってきた。昔を知ってる人はびっくりです。なんでそういうことができたかと言うと、あれは規制があったからです。それを目の当たりにしてきた私は、こういう時国の規制はやっぱり大事だな、と思います。国のためを思う規制はやってもらわないといけません。

箍が外れた。
それ、今の日本だと思います。