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2/25/2012

シュタイナーの経済学 2

まだ読んでます。(・・;)
難しいので、モチベーションが上がった時でないと読めません。
でも、ずずずーーーっと難しいこと言っててわからない〜っ!と思ってると、突然わかることを言い出しておもしろい、と、そういうことの繰り返しでしょうか。。

最近のところでは、
『経済学は論理の土台の上でなく、現実という土台の上に立っています。』
という文章から始まり、物が安い・高いを適切な方法で観察しなければならない、と。

で、おもしろいのは、ここんとこ。
 『たとえば、ある品物の価格が安すぎて、その品物を作る人々が、低すぎる収益のために相応の報酬が得られないとします。その場合には、その品物の生産に携わる労働者を減らす、つまり労働者を他の仕事に回さなくてはなりません。品物が高すぎるなら、労働者を増やさなくてはなりません。』と言ってるところ。

で、他の仕事に回すためにかかるお金は過剰になった資本から回す、と。これを行う主体はシュタイナーが言うところの"社会の諸領域に生まれる自由な経済連合体 [生産者、流通業者、消費者]" であって、政府じゃありません。政府がやると"最悪の圧政”になってしまうから。"経済連合体”の各人、もしくは代表者がその経済の様子をあらゆる角度から観察し情報を共有、話し合って、労働者の数の調整をしていくんだそうです。

シュタイナーの言ってることを実践的に、、ていうか、実際に低すぎる収益のために相応の報酬が得られなくてその結果労働者を減らすということで他の仕事に移ってるということじゃないかもだけど、一人の人が生涯1つの仕事にしがみつく生き方ではなく、解雇されたら別の職業訓練をさせて次のフィールドに就職してもらうというやり方、デンマークだっけオランダだっけ、やってるよね。そこで成功してる。させてる主体は政府だけど。

『労働者は一生のあいだ、何かひとつのことに熟練するのではなく、他のこともできるように配慮されなくてはなりません。』

これ、シュタイナーの信条のような気がする。

そして、ドラッカーがこのずっと後"知識労働者”っていう言葉で括ってる人たちのことに関してもこんな言及があります。

『精神労働者は未来に対しては生産者であり、…中略… 生産プロセスを著しく改善する。』(当時 [第一次世界大戦が終わって少しした頃]、社会は彼らのことを"生産者”ではないからお金を払うなんてバカらしい、と思っていたらしい。)

ドラッカーが未来のことに関して言ってるけど、シュタイナーも未来のことに関していろいろ言ってます。ドラッカーより半世紀以上も前に。

『誰かが何かを作った場合、それと同じものを再び作るまでのあいだ、本人やその家族を養うための必要額、それがその製品の公正価格である。』これがシュタイナーの公式だそうです。そして、『この公式の本質は<過去>にあるのではなく、<未来>にあるのだ。』と。つまり、『誰かが長靴を売る時、その長靴を作るのに要した時間が国民経済的な基準になるのではなく、次の長靴を作るまでの時間が基準になる』のだそうです。

『未来を過去と同じ意味で考察することは決してできません。人生は過去へ向かって進んだり、過去を維持するのではありません。人生は未来へと進んでいくのです』

これも、政府関係者、官僚に言ってやって欲しいわぁ〜。な、糸ちゃん。(^^)
官僚なんか、やたら"前例がないから”とか呪文のように言ってるらしいじゃないですか。前例がないから自分はどうしたらいいかよくわかりません、てことでしょ。つまり。自分たちの無能さをさらけ出してるってことでしょう。 前例は法律じゃないもん。

こんなこともおっしゃてる。
『物価が上がって、金銭を過剰に支出しなければならない時、貨幣流通量をしぼれば物価は安くなる。安すぎる場合は逆にすればいい。と彼ら(通貨当局)は簡単に結論づけます。しかし、よく考えると、現実の<経済プロセス>にとって、そのような処方は寒い時に欺瞞的な装置によって温度計の柱を上げるようなものです。彼らは症状の周囲を「治療」しているのです。貨幣に別の価値を与えることによっては、何も現実的なものを創造することはできません。』と、ばっさり。(笑)  ね?政府関係者、官僚に言ってやって欲しいわぁ〜。

確かにそうじゃないです? 物価が上がってる時に通貨当局が何かしても、そのインフレをうまく押さえられるか?というと、それをうまくやってる国なんて、聞いたことないですよ。てことは、言ってること合ってるってことで。

ルドルフ・シュタイナー、タダもんじゃないです。(タダもんじゃないから今でもいろんな形で残ってるんでしょうが。)ドラッカーと比べると、ドラッカーは純然と世の中をあらゆる角度から観察して、そこから得られた情報で人が気づいてない部分を人に公表する、というタイプだと思うんですが(つまり、純然たるAnthropologistですね。)、シュタイナーは違う。才知を超えた超人的というか宇宙的なというか、そういう匂いがします。なんで経済をきちんと学んでないのに経済の仕組みがこんなにわかってるんだろう?と疑問も持ったりして。今読んでるとこ1922年に行われた講座ですが、まるで今のことを言ってるみたいで、ちょっと驚きです。予言者だってドラッカーだって占い師だってこんなことわからないでしょうよ。

まだまだ続く…