ちょっと読みにくい本でなかなか先に進まない『シュタイナー経済学講座』。でも、さばさばっと読んでわからないところは飛ばしてって読み方してても、たまに"むむむっ。これは付箋付箋っ!”と思う箇所が出てくるんですよ。おもしろい箇所が。で、今まで読んだところまででシュタイナーの言ってる大筋っていうか、大枠っていうか、そういうものをちょっと書きますと…
ルドルフ・シュタイナーによると、『経済』というもの(シュタイナーは"国民経済”と言ってる)は、自分が自分のために何か物を作ったり働いた場合、それは経済ではない、と。あるものを作るため分業が成され、それを他人のために作ってあげる、若しくはサービスを他人のためにしてあげる。そうすることによって物・サービスに価値が生まれ、お金が滞りなく動くこと、これが経済、と。多分、こんなことを言ってるんだと思うんです。だから、誰かが自分だけの為に働くことは『自給自足』なんだそうです。すずめのことを例に取って言ってるんですが、すずめが食べ物を探してえさを取り、食べる。ここに経済は生まれない。これは自分だけのために行った行為なので、経済が生まれるはずがない。でも、人間が働くその先にあるのは必ず自分でない他人のためであって、そこに価値が生まれお金が動く。自分のために働いても、物に価値が生まれることはないしお金が動くこともない。つまり、経済が起こるわけではない。それは自給自足だ、と。
解釈、そんなに間違ってるとは思ってないんですけど。(笑)
確かにそうだな、と思いません?
よく、『食べるために働く』って言うじゃないですか。でも、働くってことは、誰かのために働いているのであって、だからそこに『給料』という価値&お金が発生するんですよ。自分だけのために働くのは、働くって言わないんですよね。
シュタイナーが経済というもので一番言いたかったのは、経済(お金の流れ)を滞らせてはいけない、ということじゃないかと想像してるんですが。お金がよどみなく滞りなく世界を満遍なく循環しなければうまくいかない、と。だから、"お金は(体内を巡る)血液のようなもの”
と言ってるんじゃないかと。社会主義であろうと市場・民主主義であろうと、お金がどこかに極端に集約されて(誰かが独占して)しまうと、社会が疲弊する。そうしないために、どの人も誰かのために働く、という意識を持たないといけない。そんなことを言いたかったんじゃないかな、と思うんです。シュタイナーは第一次世界大戦の前にこういう思想を訴えてはいたけど、あまりたくさんの人に聞いてもらえなかったみたい。だから大戦が起こってしまったと、残念がっている箇所があります。
シュタイナーって日本では"シュタイナー教育”と"ヴェレダ”という化粧品メーカーのイメージしかないでしょうが、この人の残した業績・思想ってなかなかすごいものがあるんですよ。教育、建築、思想、農業、医療、経済、音楽…。バイオダイナミック農法の中で宇宙の力を入れるみたいな、今にしてみるとちょっと神秘的なことも言ってるんですけど。(でも、普通に地球のいろんな地域で昔の人は月の運行によって農業を行っていた、というのもありますからね。)
ちょっと難しいから読むの大変だけど、もうちょっと頑張って読んでみようかと思います。